#045「特定非営利活動法人みらい予想図」理事長、山﨑理恵さん(2017/08/11)

8月11日のゲストは「特定非営利活動法人みらい予想図」理事長、山﨑理恵さんです♪



山﨑理恵さん
香川県高松市のご出身です。ご主人の転勤で2人のお子さんとともに高知へ移住し、高知市内の病院で看護師として勤務します。その後、2005年に次女の音十愛(おとめ)さんが複数の障害を持って誕生。様々な困難を乗り越えて子育てをしているうちに、重症児のためのデイサービス事業を立ち上げようと思い始めます。今年4月には、事業の運営母体となる「NPO法人みらい予想図」を設立。 9月の施設オープンに向けて忙しい毎日を送っておられます。





▲ 輝く未来に向かって両手を大きく広げています(^^♪


高松市出身の山﨑さんが高知に来たのが今から14年前。高知へ来てすぐに生まれたのが次女の音十愛さんでした。坂本龍馬の大ファンだった山﨑さんは龍馬のお姉さんと同じ名前をつけたくて「音十愛(おとめ)」さんと命名。数々の困難に出会っても力強く乗り越えていく山﨑さん親子の強さは、泣き虫だった龍馬を叱咤激励し、剣の道へ導いて行った乙女さんの強さに由来しているのかもしれませんね。

生まれたときから複数の障害(全盲、口唇口蓋裂、手足の先天性異常)があった音十愛さん。自宅へ戻ってからも、昼夜を問わず泣き叫び、一晩中抱っこすることもしばしばだったそうで、この頃の山﨑さんは慢性の寝不足状態だったそうです。音十愛さんのお世話に、家族の食事や洗濯などの家事全般 ──、この頃は毎日がギリギリの状態だったと振り返ってくれました。



その後、音十愛さんが3歳になった頃、県立盲学校・幼稚部へ入学させたいと思った山﨑さんですが、当時の高知県の判断は「NO!」 鼻腔チューブが入った医療ケアの必要な子は受け入れの前例がないというのがその理由でした。。。

でも子供は親から離れているときにいろんなことを学ぶもの。同じ年頃の子供たちの中で、みんなと一緒に成長していくには、この機会を逃してはならない!親としてどうしても譲れなかった山﨑さんはお世話になっていた先生のアドバイスで、高知県母親大会の分科会に出向き、思いの丈を訴えました。

山﨑さんの懸命の訴えは分科会のメンバーの心を動かし、音十愛さんの県立盲学校への入学は、母親大会の中で最も優先度の高い要望項目となりました。これをきっかけに追い風が吹き始め、その後は新聞への投書や、街頭署名活動で道が開けて行くことに。こうして 2009年1月、音十愛さんが4歳を迎える頃に、県立盲学校・幼稚部への入学が認められたのでした。



 ■ 山﨑理恵さんからのリクエスト曲

 ♪ YELL~エール~ / コブクロ

 「君を探してるんだ 誰かが君を待ってるんだ」と歌う
 この曲に出会って、これまで自分がやってきたことを
 認めてもらえたような気になったという山﨑さん。
 ご自身の応援ソングになっているそうですよ。




4歳になった頃に、県立盲学校・幼稚部へ入学した音十愛さん。その後は重症心身障害者施設「土佐希望の家」や、放課後デイサービス「幸のつどい」などの力を借りてどんどん成長していきます。

11歳の誕生日を迎えた頃には、これまでずっと“歩けない”と言われてきた音十愛さんが突然歩いて山﨑さんは大感動❤その後、たくさん歩く練習をしたので今では20mほど歩けるようになったそうです。

またこれまで口から食べることが出来ず、胃に穴を空けて栄養を摂っていましたが、今ではうどんやパスタをツルツルっと口が食べられるように。食事が出来るようになると家族と一緒にレストランに行くことも出来るようになり、これまでよりも外へ出る機会が増えたそうです。

さらに人の名前もすぐに覚えるようになり、「音十愛ちゃーん」と呼び掛けられるとその声からすぐに判断して「○○さん!」と返事したり、足音や呼吸の音から誰か分かるようになったそうです。まさに、日に日に成長している状態なのですね。



そんな音十愛さんの成長を目の当たりにして、山﨑さんも新たな挑戦を決意します。
その挑戦とは、重症児のためのデイサービス事業の開設です!!

離婚を経験しシングルマザーとなった山﨑さんですが、身寄りのない高知で生活することに限界を感じ、故郷の香川県に帰ろうと思って「これが最後」という気持ちで臨んだシンポジウムで人生を変える出会いが待っていました。それが、このあと山﨑さんの子育てについて連載記事を書くことになる高知新聞の掛水記者との出会いでした。

山﨑さんの話を聞いて「これは記事にすべきだ」と感じた掛水記者はこう話しかけました。
「お母さん、今までのことで覚えていないこともあるだろうし、逆に忘れたくないから心の中に残していることもいっぱいあるでしょう。その思いを一度吐き出して、荷物を降ろしてみませんか?楽になると思いますよ。それを僕がすべて整理しますから。」

この言葉を聞いて、この人にすべてを委ねてみようと思った山﨑さんは、これまで抱えてきた思いをすべて吐き出します。また掛水記者も、山﨑さんが忘れていたような事柄について各方面に取材し、当時は誤解していたことも解きほぐしてくれたそうです。こうした信頼関係のもとに生まれたのが高知新聞で長きにわたって連載された特集記事『奇跡の笑顔 全盲・重複障害を生きる』でした。



山﨑さんのすべてをさらけ出した連載記事の反響はすさまじいものでした。

「よくぞここまで言ってくれた。障害児を育てるとはこういうことなんだ」
「これまで知らなかったが勇気を持って語ってくれたことに感動した」
など、
たくさんの反響が寄せられ、山﨑さんはこれまでやってきたことを認めてもらえたと感じたそうです。

実は山﨑さんにはずっと抱いてきたある夢がありました。
それは「重症児が大きくなっても地域で輝きながら暮らせるための取り組み」!
でもその夢を実現するためにはどうしたらいいのか分からないと悶々としていた頃に、またまた運命的な出会いが待っていました。名古屋を拠点に重症児デイサービス施設を展開している「「一般社団法人全国重症児デイサービス・ネットワーク」の代表理事である鈴木由夫さんとの出会いでした。

「なければ創ればいい」を合言葉に、重症児を持つ母親自らが施設を創ることを提唱している鈴木さんに話を聞き、重症児デイサービス施設を創ろうと思った山﨑さん。他県の施設を見学に行ったり、看護師資格を生かして高知市内の重症児デイサービス施設で研修をしたりと、精力的に動き始めます。施設を運営していく知識を得る一方で、資金や開業場所の選定など、やらなければいけないことは山積みの状態でしたが、その一つ一つをクリアしていき、いよいよ2017年9月に施設をオープンするが決定しました!

施設名は・・・重症児デイサービス施設「いっぽ」

これまで歩んできた一歩一歩が形となり、これからの歴史を一歩一歩刻んでいくことになるのです。
施設の詳しいお話や、サービス内容、今後の目標などについては次週詳しく伺います。



山﨑理恵さんをお迎えしてのトークの模様は下記のページでもお聞きいただけます。女子3人による“すっぴんトーク”を是非お聞きください♪

  すっぴんトーク #045 山﨑理恵さん(2017/08/11)

次週は、山﨑さんのプライベートや、今後の夢について迫るほか、施設の進捗状況についても語っていただきます。 どうぞお楽しみに!



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