#050「大日本水心流剣詩舞道虎嘯館」四代目宗家、田中霊凰さん(2017/09/15)

前週に続いて「大日本水心流剣詩舞道虎嘯館」四代目宗家、田中霊凰さんをお迎えしました♪





長宗我部家に伝わる剣術をもとに、漢詩や和歌などの吟詠に合わせて舞う「水心流剣詩舞」は120年の歴史を持つ伝統芸能です。 2歳半で初舞台に立ち、12歳で四代目宗家を襲名した霊凰さんは今年で芸歴35年。ですが若い頃は宗家を受け継いだことへの葛藤や宗家としての使命感に、ときには押し潰されそうになりながら必死で頑張ってきたそうです。

そんな霊凰さんが本当の意味で初めて剣詩舞の楽しさを知ったのが、大学卒業後、岡山県の「菊水流剣詩舞道」へ勉強させてもらいに行ったときのことでした。そこには霊凰さんと同世代の男の子・女の子がたくさんいて、一緒に稽古する中で、楽しくてキラキラした気持ちを感じ、「もっとやりたい、もっと上達したい」という意欲が湧いてきたそうです。若くして宗家を継ぎ、気丈に振る舞ってきた霊凰さんにとって、同世代の方々との日々はありのままの自分に戻れる貴重な時間だったんでしょうね。

また出産後しばらくして舞台に戻ったときにも新たな発見がありました。久々に舞台に立ち、照明を浴びた瞬間に感じたのが「ここが私の居場所だ」という思い──。「これだ!私はこれを待ってたんだ」という思いとともに、剣詩舞こそが自己表現・自己実現の場であることを実感したそうです。これってなかなか経験できることではないですよね?





霊凰さんには双子のお子さんがいます。今年で4歳になる双子の女の子ちゃん♪
ママのことも、剣詩舞のことも大好きだそうで、舞台を見に行って霊凰さんが現れると、客席から「お母さーん❤」と呼び掛けちゃうそうです。カワイイですねー。また小さい頃から剣詩舞のお稽古もはじめていて、2歳になる直前には団扇を持って初舞台に立ったそうですよ。これは将来が楽しみです。

ただ霊凰さんは、お子さんにはそれぞれの意思で自分の道を選んでほしいと思っているんだとか。ご自分が自らの意思で宗家を継いだわけではないので、出来るだけレールを敷かずに、やりたかったらやる、嫌だったらやらないでいいと思っているそうです。双子ちゃんたちがこれからどのように成長していくのか、母親として静かに温かく見守っているんですね。





 ■ 田中霊凰さんからのリクエスト曲

 ♪ I Fall In Love Too Easily / Chet Baker

 霊凰さんは何か上手く行かないことがあると
 ウワッと泣きたくなるときがあるそうです。
 そんなときに聞くのがこんな曲なんだとか。
 歌にはこんな使い方もあるんですね?




若い方にとってはなかなか触れる機会の少ない伝統芸能の世界ですが、霊凰さんはお仲間とともに「gleam(グリーム)」という団体をつくって、若い方々に吟剣詩舞の魅力を知ってもらう取り組みをしています。

中心となっているのは、霊凰さんのほか、吟詠の上野凛岳さん、長﨑聆岳さん、市川怜風さんの計4人。2016年3月に結成し、半年後の9月には旗揚げ公演【吟詠×剣詩舞~序ノ章~】を開催。2017年8月には4人のほかに、それぞれのお弟子さんたちを含めた総勢20人で第2回公演【吟詠×剣詩舞~破ノ章~】を開催しました。今回は「先人たちの心のほとばしり」をテーマに、恋や愛といった“情熱的な舞台”に挑戦!漢詩や和歌、小説など幅広いジャンルを題材に、新しい吟剣詩舞の世界を作り上げたそうです。

例えば、ビゼー作曲のオペラ『カルメン』の中で歌われるアリアに、「ハバネラ-Habanera-」という情熱的な歌がありますが、これに合わせて剣詩舞を舞ったり、ジャズの名曲「TAKE5」を演じたり──。お客様からも「剣詩舞でこんなことしていいんだ」とか、「新しいことに懸命に取り組んでいる姿に感動した」といった意見をいただいたそうです。まさに狙いどおり!!こういった機会をきっかけに、吟剣詩舞に興味を持ってくれたら嬉しいと語ってくださいました。

「大日本水心流剣詩舞道虎嘯館」では随時見学も受け付けています。とりあえず一度見てみたいという方がおられましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。

【住所】 高知市北本町3-2-38
【電話】 088-882-7200






最後に、霊凰さんの今後の目標や夢を伺いました。

《目標》剣詩舞に対して古いイメージをお持ちの方に一度見ていただきたい!
「剣詩舞って何?」とか、「おじいちゃん・おばあちゃんの趣味でしょ」とお考えの方に、まずは一度見ていただき、「いいな」と思っていただきたい。そのために、初めて見る方に違和感のないように、飽きさせないような発表の場を作りたいと思っているそうです。

四代目宗家を襲名してから25年──。
いま振り返ってみると、宗家の重みに悩み、揺らいでいた時期がほとんどだったということですが、そんな時期があったからこそ、いろんな方との出会いや様々な経験から、前向きになれるようになったと感じるそうです。

「剣詩舞こそが自分のライフワーク!全てこれで良かった」と語る霊凰さんの姿に、四代目宗家としての覚悟と、「水心流剣詩舞」をさらに広めていくという強い決意を見た気がしました。ずっとずっと応援していきます!!



田中霊凰さんをお迎えしてのトークの模様は下記のページでもお聞きいただけます。
女子3人による “すっぴんトーク” を是非お聞きください♪

  すっぴんトーク #050 田中霊凰さん(2017/09/15)


次週は「土佐力舎 Shop&Cafe」から、店長の小澤祥子さんと、ゼネラルマネージャーの浅野聡子さんをお迎えします。

東京で広報やマーケティングの仕事をしたあと、縁あって高知へ移住し、「土佐力舎」で共に働くことになったお2人。仕事にかける思いや今後の夢について伺うほか、県外出身のお2人から見た《高知のユニークさ》についても語っていただきます。次週もどうぞお楽しみに!



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